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【親の介護】



親子関係はそれぞれ家庭によって違います。

親が高齢になり、子供の立場で『親の介護』に向かった時、何が「正しい」のか、何が「常識」なのかわからなくなります。

今までの家庭環境、両親の関係性、祖父母との同居または別居とその関係性、兄弟の有無や地域性でも変わってきます。


病院で働いているときは、患者さんの家庭環境までは考えることは殆どありませんでした。

訪問看護をしていると、利用者さんの家へ入るので、ある程度親子関係が見えてきますし、ご家族とのやり取りも出てきます。ただ、遠方であったり、不仲であると、間にケアマネージャーが入っていて、やり取りをしてくれます。

そして今、個人的にご家庭に関わらせていただくと、本当に様々な親子関係があり、「親の思い」「子の思い」をそれぞれ感じることがあります。


親の立場で「子供は親を見るのが当たり前」と考えている方もいれば、「子供には迷惑かけたくない」という考え方もあります。

そして子供の立場からは「自分が親を看なければいけない」という思いはあるけれど、今の自分の環境(仕事・子育て・家族の介護など)で、自分自身の家庭を守ることで精一杯だったりします。


私自身、地元を離れていますので、少し心苦しい気持ちをもっていることは確かです。

でも、ある方から言われたんです。

「自分が親の立場なら、子供にはしっかり子供自身の生活を守ってほしいと思うよ。」と。


確かに。

私も子供がいますが、将来、子供たちに無理はさせたくない。

子供の幸せが親の幸せ、一番の親孝行だと思うのです。

親を思う気持ち・・・色んな形があります。

仲の良かった親子もいれば、過去に複雑な時期があったり。親も子も、それぞれに色々あります。


お互いが無理のない範囲で、公的機関の利用や自費サービス等を利用して、親も子も今生きている環境を整えられたら良いですね。

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