一般的に親の介護をしている年代は、いわゆる更年期。
そして、平均寿命が伸びてきた昨今では、介護する側も老年期ということも増えてきています。
いわゆる「老々介護」です。
まず、介護する側(子供世代)が40~50代の場合、
自分自身の子育てがまだ残っていたり、職場では管理職になっていたり・・・と、自分自身の生活も大変な場合が多いです。
そして、忍び寄る自分自身の身体の変化。
まだ体力はあるとはいえ、老眼や腰痛、寝ても疲れが取れない・・・など、ジワジワ何らかの症状が出てきます。
大きな病気をしないにしても、頭も身体もいっぱいいっぱいです。
そして、60~70代となると、自分自身がシニア。
「老々介護」の始まりです。
よく高齢のご夫婦で、共に80歳を越えると、自分自身の身体が思い通りにならないから、相手の事まで手助けする余裕はない!というような話を聴きます。
人は皆、自分自身に余裕がないと、他者へは優しくできないのです。
まずは介護者自身が、健康で楽しく生活していること。
これが一番です。
どこかで「介護は楽しくやろう!」と聴いたことがありますが、実際は楽しい訳がありません。
認知症で意思疎通が難しい、被害妄想、頑固さ。ひどい場合は徘徊など。
もちろん皆が皆、そうなるわけではないですが、少しずつ変化してくるのです。
そして、終わりがわからない。
そんな時は、まず介護者自身が健康で楽しく生活することを考えましょう。
そうすると思考も変化してきます。
人に優しくなれます。
手を抜くところは抜いて、介護に対しても無理はしない。お互い程々の距離感でいることが、大事だと思います。
自分一人で頑張らず、誰かの力を借りることは「悪」ではなく、逆に結果的には「善」となると考えます。
Comments